トモサンカクは本当に硬い?部位の特徴から選び方について紹介

希少部位の1つであるトモサンカクは、もも肉のなかでも柔らかい部位として人気です。赤身と脂身が美しいトモサンカクですが、なかには以下のような声も。

「トモサンカクは本当に硬い?」

「トモサンカクとイチボの違いは?」

「トモサンカクの選び方を知りたい」

そこで本記事では、部位の特徴から選び方まで紹介していきます。また、トモサンカクの特徴を知ることで、疑問が解消されるでしょう。

トモサンカクは硬い?

「トモサンカク」という部位はあまり聞きなれないと思いますが、実際の食感はどうなのでしょうか?

もも肉のなかでは赤身が比較的多く、脂身が入りやすい部位として知られています。

実際にトモサンカクを食べたことがない方にとっては、肉質や硬さが気になるかと思いますが、やわらかくてクセのない食感です。

さらに、トモサンカクは牛肉のなかでも赤身と脂身のバランスが良い部位なので、食べたときに旨みが感じられます。

脂が苦手な方でも美味しく食べられるので、焼肉として食べることが多い牛肉です。また、牛の種類によっても食感が異なるので、見極めが大切です。

トモサンカクの特徴

トモサンカクは、牛の後ろ脚の付け根にある「シンタマ」と呼ばれているもも肉の一部です。

シンタマは「トモサンカク」「マルカワ」「カメノコ」「シンシン」の4種類が入った丸い赤身肉の塊で、全体的にやわらかく、味が濃い部位になります。

どれもユニークな名前の部位ですが、関西では、火打ち石の形に似ていることから「ヒウチ」と呼ばれており、実際に三角形にカットされていることがほとんどです。

一般的には、焼肉やステーキで食べられることが多いですが、具体的にトモサンカクにはどのような特徴があるのか紹介していきます。

牛肉のなかでも比較的霜降りが入りやすい

トモサンカクは牛肉のなかでも霜降りが入りやすく、コクがあることでも人気です。程よい赤身とのバランスが丁度良いので、食べやすさが抜群の部位でもあります。

希少価値が高い牛肉だけあって味は確かなので、食べる機会があれば、ぜひおすすめしたい牛肉です。特に、黒毛和牛のトモサンカクが美味しいので、牛の種類で迷ったら参考にしてみてください。

牛一頭から少量しか取れない

トモサンカクは先述したとおり、牛一頭あたり数キロ程度しか取り出せない希少部位です。

スーパーマーケットや精肉店でも比較的高い価格で販売されており、もも肉のなかでは霜降りが多い部位とされています。

記念日や何かのお祝いのときに出したい牛肉の1つとして人気で、ローストビーフにするとパーティーの席にもぴったりです。

焼肉店のメニューのなかでも、高級な牛肉として取り扱われています。

イチボと似ている?

トモサンカクは、イチボと呼ばれる牛のお尻にある希少部位と特徴が似ています。

イチボは非常にやわらかい牛肉としても知られており、部位としてはトモサンカクと同様のもも肉です。

イチボとトモサンカクは、香りと食感に違いがあります。トモサンカクは上品な優しい香りと、イチボよりもなめらかな舌触りを感じられるのに対し、イチボはパワフルな甘い香りが感じられます。

また、トモサンカクの上品な香りと舌触りを味わうためには、焼肉に適した厚さで食べるのがおすすめです。

イチボの場合は、焼肉でも十分に美味しいですが、よりパワフルな香りを感じるためにはステーキが向いています。

もし、どちらかの部位を食べる機会があれば、焼き方を変えてみて、香りと味の変化を比較してみましょう。

【トモサンカク】おすすめの食べ方

トモサンカクは焼肉で食べることがおすすめです。

霜降りが入りやすいトモサンカクですが、意外とあっさりとした口当たりなので、しつこくない味わいが楽しめます。

もも肉ならではの旨みを堪能したい方は、ミディアムレアで食べるといいでしょう。

他にも、ステーキやローストビーフにすると、お酒のつまみにもなるので、わさび醤油と一緒に食べても美味しく楽しめます。

トモサンカクの選び方

トモサンカクを購入する機会があれば、選ぶときのポイントを抑えておくと間違えないので確認しましょう。

トモサンカクといっても、牛の種類によって味や食感が異なるため、選び方によっては思っていたのと違うということになりかねません。

牛肉は、国産牛、アメリカ産、オーストラリア産、黒毛和牛などの種類に分けられますが、見た目の違いに注目してみてください。

美味しいトモサンカクの選び方を紹介していきます。

色の鮮やかさで選ぶ

トモサンカクは三角形の形で販売されているので、特徴的な見た目をしていますが、注目すべきポイントは赤身の色です。

赤身の色がくすんでいたり、新鮮さに欠けている印象があれば、時間が経つことで乾燥しています。

また、赤い液体が出ている牛肉も旨み成分が抜けてしまっているので、なるべく新鮮なものを選ぶようにしましょう。

綺麗な脂身で選ぶ

私たち日本人にとっては、綺麗な霜降りが入っている牛肉が好きな傾向がありますが、選ぶときのポイントとしても重要です。

トモサンカクは霜降りが多い部位ですが、色がくすんでいたりすると新鮮ではないので、赤身と脂がグラデーションになっているものを選びましょう。

あまり綺麗な白色、肉の赤色とコントラストがはっきり分かれている肉は、融点が低く、食べるとクドく感じることがあります。

どちらかというと、肉に沈んでいるような脂、肉と脂がグラデーションになっているような肉の方が、融点が低いことが多いです。

さいごに

肉好きの人たちの中でもファンの多い、人気の部位のトモサンカクについてご紹介しました。赤身のやわらかさと脂身の旨みを兼ね備えた非常に美味しい部位です。ぜひ食べてみてください。

ひとくちにトモサンカクなどの話をしても、輸入牛肉と黒毛和牛とではまったく違ってきますし、買い付けの目利きやその生産者のポリシーによっても異なってきます。美味しい牛肉は、効率ばかり求めてもつくれるものではありません。

より美味しいお肉を届けたいという強い想いを大切にし、ひたすら味にこだわりお客様にお届けすることを心がけています。トモサンカクについて知っていただくとともに、私どもヤザワミートという精肉卸のことも知っていただければ幸いです。

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