牛肉を食べると幸せになる!魔法の物質セロトニン&アナンダマイドについて

私たちがよく口にする牛肉は、幸福感を感じさせる幸福物質のセロトニンを作るもととなるトリプトファンと、リラックス効果のあるアナンダマイドを作るもととなるアラキドン酸という物質を含んでいます。本記事では、それらのメカニズムや効果について解説していきます。

焼肉やハンバーグなど、お肉を食べたときに「幸せ~!」と感じる人も多いでしょう。

それには牛肉の美味しさはもちろんのことですが、幸福感をもたらすセロトニンとアナンダマイドという2つの物質が関係していることが分かっています。本記事では、それらの物質について細かく説明し、幸福感を感じやすい牛肉の種類について紹介していきます。

牛肉を食べたときに幸せを感じさせる2つの物質

「幸せホルモン」セロトニンとは?

セロトニンとは三大神経伝達物質のひとつ。快楽や喜びを司るドーパミンや、恐怖や驚きを司るノルアドレナリンをコントロールする効果があるのが特徴です。

精神の安定や安心感、脳の活性化に繋がるといわれています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれており、ストレスに対しての効能もあります。

不足してしまうと慢性的なストレスやイライラ感、疲労感、意欲低下、不眠、うつ症状などを引き起こすとされているため、不足しないように気をつけたい物質です。

セロトニンの生成にはトリプトファンという必須アミノ酸の一種が必要で、トリプトファンは食事からしか摂取することができません。大豆製品や乳製品にもトリプトファンは含まれていますが、後述するアナンダマイドとも一緒に摂れるため牛肉からの摂取がおすすめです。

「至福物質」アナンダマイド(アナンダミド)とは?

アナンダマイド(アナンダミド)とは神経伝達物質の一種で、「至福物質」とも呼ばれる快感を司る物質です。至福物質という名の通り、幸福感や高揚感をもたらし、更にはリラックス効果や記憶力増進効果もあります。

心身ともに良い効果が期待できるアナンダマイドは、アラキドン酸という多価不飽和脂肪酸から作られます。

アラキドン酸は牛肉をはじめとした動物性食品で摂ることができ、体内では作られません。また、アラキドン酸は神経細胞の生成を促す機能もあるため、認知症予防の効果も期待できます。

アラキドン酸について

アラキドン酸を多く含む食品(可食部100g中)は、豚レバーが301mg・牛レバーが166mg・鶏ハツが151mg・豚バラ肉が109mg・鶏もも肉が76mg・卵(卵黄)が431mg。 食品でアラキドン酸を摂る場合は、1日200mgの摂取を目安にしましょう。 レバーが苦手な人は、牛肉でも摂取できます。

効果を最大限に活かす食べ方

セロトニンとアナンダマイド、幸福感を司る2つの物質ですが、どちらも食事からでしか摂れません。より効率よく摂取するにはどのように食べれば良いでしょうか? この項では幸せな気持ちを司る2つの物質の摂り方を紹介します。

セロトニンを効率的に摂取するには?

セロトニンの元となるトリプトファンはタンパク質が豊富な牛肉からも摂取可能。特にタンパク質の多いフィレやモモ肉、ランプといった赤身肉を食べるのがおすすめです。もちろん、脂の乗った部位からでも摂取することができます。

アナンダマイド(アナンダミド)の場合

アナンダマイドの元となるアラキドン酸は、植物油には含まれていないため、牛肉での摂取もおすすめ。牛肉に含まれいますが、加熱すると酸化してしまうため、レアステーキや前菜のカルパッチョなどで食べると良いでしょう。

牛肉が体にもたらすその他の効果

幸福感を味わう以外にも、牛肉には体を健康に保つための嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。この項では牛肉が体にもたらす健康効果を紹介します。

筋肉づくりを手助けしてくれる

牛肉に含まれているタンパク質や必須アミノ酸は筋肉の元となる大事な栄養素。ダイエットや体づくりのためにはタンパク質は必須で、不足した状態でトレーニングを行ってしまうと筋肉が分解されてしまいます。

脂肪を燃焼してくれる

「お肉を食べると太る」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、牛肉にも含まれているリジンとメチオニンから作られるカルニチンは、ミトコンドリアへ脂質を運ぶ働きがあり、脂肪燃焼を促進させる効果があります。

豚肉や鶏肉などからも摂取できますが、牛肉は羊鶏レバーなどの内臓系を除けば、肉に次いでカルニチンの含有量が多く、その他にも健康効果が多くあるため、ダイエット中や体型が気になる方でも美味しくいただけます。

コレステロール値を下げてくれる

意外にも牛肉はコレステロール値を下げてくれる効果があります。肥満の原因として挙げられることの多いコレステロールは、LDLコレステロール(=悪玉コレステロール)とHDLコレステロール(=善玉コレステロール)があり、LDLコレステロールは全身にコレステロールを運び、HDLコレステロールは余分なコレステロールを体外に排出する役割があります。

牛肉に多く含まれているオレイン酸は、LDLコレステロールを減らす効果があり、ステアリン酸はHDLコレステロールを増やす効果があるため、コレステロール値が気になる方には牛肉がおすすめです。

免疫力を高めてくれる

牛肉に多く含まれている亜鉛には免疫力を高めてくれる効果も。タンパク質の合成やホルモンの調整に関わる亜鉛ですが、免疫細胞の活性化や、自然免疫力や獲得免疫の働きを維持する働きがあります。

貧血や疲労を防止する

貧血防止や疲労の回復にも役立つ鉄分や亜鉛も、牛肉に含まれる栄養素のひとつ。鉄分はヘモグロビンの材料であり、体内に酸素を運搬する働きがあります。身体全体酵素が行き渡っていないと、疲労回復が遅れてしまい、慢性的な疲労感に繋がる可能性があります。

亜鉛は、ホルモンの調整や免疫機能に関わる大切な栄養素です。DNAやタンパク質の生成にも関わることから、不足してしまうと疲れやすい体になってしまう可能性もあります。汗により排出されてしまう栄養素なので、体をよく動かす方は亜鉛の積極的な摂取が必要といえるでしょう。

また、鉄分が不足すると「鉄欠乏性貧血」が、亜鉛が不足してしまうと「亜鉛欠乏性貧血」になってしまう危険性があります。牛肉に含まれる鉄分はヘム鉄という種類で、ナッツ類やほうれん草などに含まれる非ヘム鉄よりも消化吸収に優れているので貧血や疲労防止には牛肉を食べると良いでしょう。

美容効果が期待できる

牛肉に含まれるタンパク質や、ビタミンB群、鉄分、亜鉛は美容にも効果があります。どの物質も筋肉や髪の毛、皮膚、爪など、体を作る上で欠かせない物質で、満遍なく摂取することで体の内側も外側も美しく保つことができるでしょう。

おわりに

牛肉を食べると幸せな気持ちになるだけなく、健康面でもさまざまな効果が期待できます。落ち込むことがあった際は美味しい牛肉を食べて幸せを感じてみてはいかがでしょうか?

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