ハチノスは牛のホルモンの一種で希少部位として知られており、その名のとおり見た目が蜂の巣に似ていることから由来しています。また、栄養価が高いことでも注目されていますが、一方で以下のような声も。
「ハチノスはどんな部位?」
「ハチノスの味や食感は?」
「ハチノスのおすすめの食べ方は?」
そこで本記事では、ハチノスの部位や食感からおすすめの食べ方について紹介していきます。また、他のホルモンとの違いも解説します。
目次
ハチノスは牛のどこにある部位?
ハチノスは牛の第2胃袋にあるホルモンで、見た目が蜂の巣のように見えることが由来です。未処理の状態では表面が黒いですが、皮をはがすと白色のハチノスが現れます。
牛一頭からは約1kgしか取れない希少部位です。牛の4つの胃のなかでは比較的あっさりとした味で、独特の歯ごたえを楽しめる食感が特徴です。
ハチノスの味・食感
ハチノスは未処理のままでは硬いので、丁寧な下処理が必要です。表面の黒い皮をはがすことで臭みも気にならなくなります。厚みのある肉本来の食感にハマる人も多い部位です。
味はあっさりしているけど、ホルモンならではの旨味を感じられます。また、筋はないため、噛み切れるやわらかさもあります。
ハチノスの栄養素
ハチノスにはタンパク質やコラーゲン、ビタミンB12、亜鉛など美容効果のある栄養素が含まれています。特にビタミンB12は健康維持において、DNAの生成や神経、血液細胞を健康維持する効果があり、疲労の予防にも役立ちます。
また、亜鉛は人間の体内では作られないミネラルであるため、積極的に摂取することで免疫力向上につながります。ハチノスは美容や健康維持に欠かせない栄養素を摂取できるため、健康が気になる方にもおすすめです。
ハチノスと他のホルモンとの違い
栄養価が高いハチノスは他のホルモンとはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれ特徴や食感について紹介します。
センマイ
センマイは牛の第3胃袋にあるホルモンで、黒っぽい見た目が特徴的です。生々しい見た目の反面、あっさりとした味わいと独特のコリコリ感がクセになります。ホルモンのなかでも比較的、低カロリーでコラーゲンや鉄分が豊富に含まれています。
センマイを調理するときは湯引きでしっかり下処理すれば、臭みが気にならなくなるため、センマイ刺しとして食べても美味しいでしょう。
ミノ
ミノは牛の第1胃袋にあるホルモンで、肉厚で噛みごたえのある食感とクセのないたんぱくな味わいが特徴です。臭みが少ないため、焼肉や刺身として食べても美味しいでしょう。
ミノを食べるときはパサつかないように、転がしながら焼くことがおすすめです。加熱する前に細かい切れ目を入れておくと、焼いたときに開いたら食べ頃の目安です。
ヤン
ヤンはハチノスとセンマイの間にある超希少部位です。アワビのような食感でなめらかな舌触りと歯切れの良さがあり、弾力のある噛みごたえと旨味が特徴です。牛一頭からは約100gも取れないため、焼肉店や販売店でも特別視されている部位です。
ヤンを焼くときは全体的にじっくりと火を通し、表面が黄金色になるまでが美味しく食べられるポイントです。
ハチノスのおすすめの食べ方
ハチノスは未処理の状態だと臭みを感じやすいため、表面の黒い部分は取り除くことがおすすめです。焼肉で食べるときは圧力鍋でやわらかくなるように調理してから、さらに煮込むと美味しく食べられます。
また、ハチノスを使ったトマト煮込みのトリッパはイタリアでは定番の料理として知られています。たんぱくな味のハチノスと濃い味付けと相性が良く、煮込み料理で食べるのがおすすめです。
希少部位ハチノスはどこで手に入る?
ハチノスはなかなかお目にかかれず、一般的なスーパーマーケットや焼肉店でも提供されていることが少ないホルモンです。ハチノスを手に入れるなら、通販で購入しましょう。
通販であれば注文するだけで自宅に届けられるので、すぐにハチノスを食べられます。美味しいハチノスを購入するなら、国内の厳しい基準を満たした黒毛和牛がおすすめです。牛の種類によっては肉質や風味が異なるため、上質で新鮮なハチノスを食べるなら黒毛和牛を選ぶといいでしょう。
さいごに
今回は、あっさりとした味で、独特の歯ごたえを楽しめる食感が特徴のハチノスについてご紹介しました。ぜひ食べてみてください。
ひとくちにハチノスなどの話をしても、輸入牛肉と黒毛和牛とではまったく違ってきますし、買い付けの目利きやその生産者のポリシーによっても異なってきます。美味しい牛肉は、効率ばかり求めてもつくれるものではありません。
より美味しいお肉を届けたいという強い想いを大切にし、ひたすら味にこだわりお客様にお届けすることを心がけています。ハチノスについて知っていただくとともに、私どもヤザワミートという精肉卸のことも知っていただければ幸いです。