お年賀のマナーを徹底解説!お歳暮との違いや注意点も

お年賀は新年のあいさつをするときに贈る品物ですが、本当に正しいマナーで贈れているのか気になる人も多いでしょう。

これから日頃からお世話になっている人に感謝の気持ちを込めてお年賀を贈ろうと考えている人のなかには以下のような疑問の声も。

「お年賀に必要な費用はどのくらい?」

「お年賀とお歳暮は何が違うの?」

「喪中の人にもお年賀は贈ってもいいの?」

そこで本記事ではお年賀のマネーについて徹底解説します。また、お歳暮との違いや注意点も把握しておくと役立つでしょう。

お年賀とは?

現在のお年賀は年始のあいさつ回りの際に贈る品物です。今年もお世話になるという気持ちを形に表し、基本的に目下の人から目上の人に贈ります。

身近な例でいえば、家族や知人、職場の人や取引先へのあいさつでも使われています。しかし、お年賀の意味や費用についてあいまいな人も少なくはありません。お年賀の由来から基本的なマナーについて解説します。

お年賀の意味と由来

新年明けの正月に門松を玄関に飾ったり、鏡餅を供えたりしますが、実はかつての日本で新年の神様を迎えて祀る習慣の名残です。現代の「お年賀」「お年玉」は、年始のあいさつ回りに持参した神様へのお供え物を「おとしだま」と呼んでいたことが由来です。

もともとは身内だけで新年のお祝いが行われていましたが、周りの人へのあいさつ回りへと徐々に変化しています。現代では、旧年にお世話になった人への感謝の気持ちと新年も長く付き合いたいという意思表示でお年賀を贈る習慣になりました。

お年賀を贈る期間

お年賀を贈る期間は住んでいる地方によって時期が異なります。たとえば、関東地方では12月1日から25日頃までですが、関東以外の地方では12月13日から25日頃までとなります。しかし、近年は年末に向けて忙しくなったことで徐々に時期は早くなっています。

かつてのお年賀は三が日(1月1日から3日まで)と呼ばれる期間に持参する品物を指していました。しかし、最近ではお互いに都合がつかない人も多いため、1月1日から7日までの「松の内」と呼ばれる期間中に贈ることもあります。

しかし、基本的なマナーとして元旦はなるべく避けたほうがいいため、お年賀を贈るとしたら1月2日から7日頃までがおすすめです。松の内に贈る場合は1月15日頃までとしている地方もあるので、お年賀を贈る相手がいる地方のマナーを事前に確認しておきましょう。

お年賀を贈る人

お年賀の贈り先で迷う人も多いでしょう。お年賀は基本的にお世話になっている人への感謝と今後の付き合いを込めて贈るため、両親や職場の上司が挙げられます。旧年に結婚した場合は仲人にもお年賀を贈るのがマナーです。

お年賀に必要な費用

親・親戚3,000円
友人・知人3,000円
仲人3,000円
仕事関係5,000円

お年賀に必要な費用は付き合いの程度によって変動します。平均的な相場は3,000~5,000円あたりが多い傾向です。しかし、お年賀で高級品は避けたほうがいいでしょう。お年賀を受け取った相手が恐縮してしまう可能性があるため、高価な物は控えるのがおすすめです。値段が高いお年賀よりも相手が受け取って喜びそうな物を考えて贈るといいでしょう。

お年賀を贈るときのマナー

お年賀の贈り方は手渡しでも郵送でも自由に選択できますが、多忙でお年賀を贈る時期に都合が合わない人もいます。お年賀を贈るときのマナーを知っておくと事前に対策ができます。手渡しで渡す場合と郵送する場合のマナーについて解説します。

手渡しで渡す

基本的にお年賀は手土産として直接手渡しで贈るのがマナーです。お年賀を贈る期間中に相手のもとへ訪れる機会があれば、あいさつも兼ねてなるべく手渡しがいいでしょう。実家への帰省や取引先へのあいさつの際におすすめです。

自宅から発送する

お年賀を贈りたい相手が遠方に住んでいる場合は直接手渡しが難しいでしょう。家族や知人にお年賀を郵送する際は一旦、自宅に持ち帰ってから発送するのがマナーです。

購入先からの郵送は訪問する予定がないという意味を指すため、なるべく避けると相手にも不快感を与えません。ただし、お中元やお歳暮は店舗や通販から発送してもいいため、お年賀と間違わないように注意しましょう。

時期が過ぎたら寒中見舞いとして贈る

お年賀を贈ろうと思っていても、多忙で1月7日までの松の内が過ぎた場合は寒中見舞いとして贈りましょう。寒中見舞いは1月8日から2月3日までの期間です。2月4日の立春までに贈るのがマナーです。

寒中見舞いはお年賀以外にもお歳暮の代わりとして使えます。また、のし紙の表書きも「御年賀」「寒中御見舞」に変更できます。「御年賀」はお歳暮の時期が終わったあとの松の内まで使用できますが、「寒中御見舞」は松の内を過ぎてから使用するため、間違わないように気をつけましょう。

もし、寒中見舞いの時期に間に合わなかった場合は表書きを「御礼」「感謝」「松の葉」に変更して贈ることもできます。遅れてしまったことについては相手に手紙・電話で伝えると好印象を持たれます。

毛筆や筆ペンで表書きする

近年では、ボールペンで年賀状を書いたり、表書きを書いたりする人も増えていますが、マナーの観点ではよくないといわれています。新年のお祝いに細い字を書くよりも、毛筆や筆ペンのような太さと力強さがある字が好まれるためです。

基本的には毛筆や筆ペンで書くのがおすすめです。年配の人に贈る場合はボールペンを避け、家族や友人などに贈るときのみボールペンで書くように使い分けるといいでしょう。

紅白蝶結びの水引で贈る

お年賀で使用する掛紙はのし付きが基本です。水引は紅白蝶結びを選びましょう。水引は種類によって意味が異なるので、間違わないように注意が必要です。たとえば、「結び切り」は何度も繰り返さないという意味があるため、入院している人のお見舞いで使用できます。また、「蝶結び」は何度でも繰り返すという意味を持つため、お祝い事に使用できます。お年賀では結び切りを選ばないように気をつけましょう。

お年賀とお歳暮の違い

お年賀とお歳暮はどちらもあいさつのときに贈る品物ですが、贈る時期が異なります。また、お世話になっている人への気持ちと今後の付き合いを願うものなので、基本的な意味は同じです。お歳暮を贈る時期は地方によって異なるため、贈る相手が住んでいる地域の習慣に合わせるといいでしょう。関東地方では12月1日から10日頃までですが、関東以外の地方では12月10日から20日頃までが贈る時期です。

お年賀とお歳暮は贈る時期が近いため、どちらか1つを贈ればいいと考える人も多いでしょう。しかし、1年の締めくくりと1年の始まりの時期ごとにあいさつは欠かせません。良好な関係を継続するためにはお年賀とお歳暮もあると喜ばれます。いずれも高級な品物は相手にとっては恐縮になるので、簡単な菓子折りなどの食品がおすすめです。

お年賀を贈るときの注意点と対応方法

お年賀を贈る相手によっては対応方法を変えたほうがいい場面もあります。実家・義実家に贈る場合と喪中の相手に贈る場合にわけて解説します。

実家・義実家に贈る場合

年末年始に実家や義実家に帰省する場合は手土産の代わりにお年賀を持っていくといいでしょう。しかし、家庭によっては正月に直接会えない場合もあるため、改めてあいさつと手土産を持っていくのがおすすめです。家族が遠方に住んでいる場合は、購入した物は自宅に持ち帰ってから郵送しましょう。

喪中の相手に贈る場合

お年賀には新年を祝う意味があるため、相手が喪中期間の場合は控えるのがマナーです。お年賀の代わりに松の内が過ぎた1月8日以降に寒中見舞いを贈るといいでしょう。旧年に身内が亡くなった場合は年が明けても喪中となるため、一般的には結婚式などのお祝い事を避けるのが日本の風習です。

しかし、旧年はお世話になりましたという意味でお歳暮を贈るのはいいとされています。生前にお世話になった故人や遺族への労いの気持ちを伝えるといいでしょう。もし喪中の相手に品物を贈りたい場合は派手な物は避けるのがマナーです。

また、大人数のパーティーで食べるような食品もお祝いのイメージを抱かせる可能性があるため、落ち着きのある色の物やささやかな贈り物がおすすめです。

さいごに

新年の挨拶に親戚や知人の家を訪れる際、縁起のよい手土産、お年賀を用意しておくととても喜ばれます。通常は1月2日から7日までの松の内のうちに持参しますが、難しい場合は1月8日以降に伺います。直接会えない相手には、お送りするとよいでしょう。

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