【希少部位】ギアラはどんな部位?食感やおすすめの食べ方も紹介

ギアラは特徴的な名前と牛のホルモンとして知られており、牛一頭からは少量しか取れない希少部位です。焼肉店でも食べたことがある方も多いでしょう。

そのなかでギアラについて以下のような声もあります。

「そもそもギアラは牛のどこにある?」

「ギアラの食感は他のホルモンとどう違う?」

「ギアラのおすすめの食べ方を知りたい」

そこで本記事では、ギアラの部位と食感、おすすめの食べ方について紹介していきます。また、ギアラと他のホルモンとの違いも説明するので、参考にしてみてください。

ギアラはどんな部位?

ギアラは牛の第4の胃袋にあるホルモンで、小腸に一番近い部位として知られています。「ギアラ」という特徴的な名前は昔、米軍基地で働いていた人が報酬(ギャランティー)として、ギアラをもらっていたのが有力説です。

また、表面にツヤのある赤みがかかっていることから「赤センマイ」とも呼ばれています。焼肉として食べることがおすすめで、噛めば噛むほど甘みのある脂の濃厚な味わいが楽しめます。

ギアラ芯と赤センマイに分かれる

ギアラは「ギアラ芯」と「赤センマイ」の2種類にわかれます。「ギアラ芯」は牛の胃上部にあり、肉厚で旨味が強いホルモンとして人気です。おもに焼肉で食べられることが多いホルモンです。

また、赤センマイは「センマイ」とは異なり、生物学的には赤センマイが胃、ミノ・ハチノス・センマイは牛の食道が進化したともいわれています。赤センマイは煮込み料理で食べるのがおすすめです。

ギアラの味・食感

ギアラは噛みごたえのある食感と旨味が強いホルモンとして人気です。コリコリとムチムチしたような食感にハマる方も多いでしょう。噛めば噛むほど味が出てくるので、ホルモン好きにはたまらない食感です。

また、ミノやハチノスのように独特の臭みもないので、ホルモンのなかでも食べやすい部位です。特にギアラ芯は肉厚で脂も多いため、人気があります。

【比較】ギアラと他のホルモンとの違い

肉厚でジューシーな食感を味わえるギアラと他のホルモンとは何が違うのでしょうか。

ギアラと他のホルモンとの違いについて紹介します。

センマイ

センマイは牛の第3胃袋にあるホルモンで、黒っぽい見た目が特徴的です。複数のヒダがあることから「千枚(センマイ)」と呼ばれるようになりました。コリコリとした食感で、さっぱりとした味なので脂のギトギト感はありません。

また、ホルモンのなかでも低カロリーで、鉄分やコラーゲンが豊富です。センマイのヒダは歯切れがいいので、細切りでセンマイ刺しとして食べても美味しいでしょう。根元の部分が肉厚なので、焼いても弾力のあるジューシー感を楽しめます。

ミノ

ミノは牛の胃袋のなかでも一番大きい第1胃袋にあり、肉厚で歯ごたえのいい食感が味わえます。また、ミノは上ミノとミノサンドの2種類にわけられます。上ミノは脂のない部分で、コリコリ感と甘みがあふれ出す、上品な甘みと旨味を楽しめる部位です。

また、ミノサンドはクセと臭みがない部位で、脂のジューシー感を味わえる希少部位として知られています。焼肉で食べるときは、加熱する前に包丁で切れ目を入れるとパサつきを抑えられます。

ハチノス

ハチノスはその名のとおり「蜂の巣」のような六角形の形状が特徴です。牛の第2胃にあるホルモンで見た目は黒いですが、下処理すると白色のハチノスがあります。牛の胃のなかではあっさりとしており、歯ごたえのある食感を楽しめます。

また、コラーゲンやミネラルが豊富に含まれており、焼肉やイタリアの煮込み料理トリッパでよく食べられています。

ギアラにおすすめの食べ方

ギアラは濃厚な旨味を持っているので、焼肉でタレと一緒に食べるだけでも十分美味しいでしょう。調理する前にしっかり下処理を行うと臭みがなくなります。丁寧に水洗いをすることがポイントです。また、野菜と一緒にホルモン炒めとして食べたり、もつ鍋にもおすすめです。

希少部位のギアラはどこで手に入る?

ギアラは牛からわずか1kgしかとれないため、希少部位として扱われています。スーパーマーケットや精肉店でも提供されていますが、牛の種類によって肉質が異なります。

たとえば、アメリカ産やオーストラリア産、国産牛などの牛肉を見かけることが多いでしょう。産地が違うだけでなく、牛に与えている飼料によって肉の風味も変わります。迷ったら国産牛のギアラを選ぶといいでしょう。

特に国産牛のギアラは希少なので、通販で購入することがおすすめです。通販であれば確実に手に入れられるので、産地と種類を確認しながら購入しましょう。

さいごに

今回は、噛みごたえのある食感と旨味が強いホルモンとして人気のギアラについてご紹介しました。ぜひ食べてみてください。

ひとくちにギアラなどの話をしても、輸入牛肉と黒毛和牛とではまったく違ってきますし、買い付けの目利きやその生産者のポリシーによっても異なってきます。美味しい牛肉は、効率ばかり求めてもつくれるものではありません。

より美味しいお肉を届けたいという強い想いを大切にし、ひたすら味にこだわりお客様にお届けすることを心がけています。ギアラについて知っていただくとともに、私どもヤザワミートという精肉卸のことも知っていただければ幸いです。

タイトルとURLをコピーしました