病気や事故などで入院生活を送っていると、家族や知人がお見舞いを贈られる場面もあるでしょう。お見舞いを受け取ったらお返しを贈るのがマナーですが、以下のようなお悩みを持つ人もいます。
「そもそもお見舞いのお返しをする意味は?」
「お見舞いの基本的なマナーを知りたい」
「お見舞いのお返しが不要なときの対処法は?」
そこで本記事では、お見舞いのお返しの基本的なマナーについて解説します。また、お返しが不要な場面の対処法も詳しく説明します。
目次
お見舞いのお返しをする意味
病気や事故で入院しているなかでお見舞いに来てもらった人にお返しをすることを「快気祝い」ともいいます。また、一時的に退院したり、自宅療養に切り替えたりする場合は「快気内祝い」としてお返しをすることもあります。
昔は快気祝いをしなければ病気が再発するという説もあったことから、お見舞いに来てもらった人を招いてパーティーを開いて内祝いの品物を贈る風習がありました。近年では、お見舞いのお返しとしてお礼とあいさつを兼ねた品物を贈ることが一般的になっています。
お見舞いのお返しのマナー
お見舞いのお返しをする際は必要最低限のマナーを守ると好印象を持たれやすいでしょう。お返しを贈るタイミングや費用相場、水引の結び、お返しができなかった場合の対応方法について解説します。
お見舞いのお返しを贈るタイミング
お見舞いのお返しを贈るタイミングは退院後に社会復帰してから10日~1ヵ月以内がマナーです。自宅周りの人がお見舞いに来てくれた場合は出歩く様子を近くで見られる可能性があるため、早めに贈るといいでしょう。職場の人の場合は出社日に上司や同僚にお礼とささやかなお返しがおすすめです。
また、友人や親戚が遠方から来てくれた場合は10~14日以内に郵送したり、完全に回復してから直接会いに行ったりすると喜ばれるでしょう。お見舞いに来てくれた人にお礼を伝えるときには感謝と症状の報告すると安心してもらえます。直接お見舞いに来たということは気にかけているという証拠なので、早めのタイミングでお礼とお返しをしましょう。
お見舞いのお返しの費用相場
お見舞いのお返しの費用相場はもらったお見舞いの1/3~半額程度が望ましいでしょう。感謝の気持ちがあったとしても、高価なお返しは逆に気を遣わせてしまう可能性があります。お返しを購入する際は費用相場も確認しましょう。
基本的には一人ひとりにお返しを贈るのが望ましいですが、予算が厳しい場合は無理せずに個包装のお菓子やジュースがおすすめです。全員に配れるように人数分を用意しましょう。
のしの水引は「結び切り」が基本
お見舞いのお返しに掛けるのしの水引は「繰り返さない」意味を持つ「結び切り」を選びましょう。水引の色はお祝いで使われる紅白を使用します。紅白の結び切りは一般的に結婚祝いにも使われるため、一緒に覚えておくといいでしょう。
のし紙には贈り主の名前を書きます。また、仕事の取引先に贈る場合は、名前の右側に会社名や肩書を小さく記載する必要があります。
手渡しができない場合はお礼状で感謝を示す
遠方に住んでいる人にお返しを贈る場合は品物とお礼状で感謝を示すといいでしょう。最近ではハガキで済ませるケースが増えているので必須ではありませんが、今後の関係を考えて贈るのがおすすめです。また、職場の上司やお世話になっている目上の人に対しては正式なお礼状を贈るのが望ましいため、品物とは別に用意しましょう。
お見舞いのお返しが不要な場面
お見舞いのお返しを断られるケースも珍しくはありません。しかし、本当に返さなくてもいいのかと気になる人も多いでしょう。お見舞いのお返しが不要な場面について詳しく解説します。
お見舞金をもらったとき
入院した際に職場や労働組合からお見舞金をもらうケースがありますが、基本的にはお返しは不要です。福利厚生として考えられるため、マナーとしては必要ありませんが、お礼は伝えたほうがいいでしょう。お見舞金を会社名でもらった場合は不要です。
しかし、社長の個人名でもらった場合は会社規定のお見舞いなのかどうかは確認する必要があります。会社規定の場合は総務部で確認できます。もし、社長個人からのお見舞いの場合はお返しが必要です。
お返しは不要といわれたとき
お返しは不要といわれたときは電話やお礼状で感謝の気持ちを示しましょう。また、相手との関係性によっては社交辞令の可能性があるため、お返しが必要な場合があります。不要といわれても何かしらのお礼は伝えたほうが今後の関係を保つうえで重要です。家族や親族の場合は本心でお返しはいらないといっている場合がほとんどなので、状況に応じて判断しましょう。
お返しする相手が亡くなったとき
入院中にお見舞いに来た相手が亡くなった場合は、香典返しとは別にお見舞いのお返しを贈る、もしくは喪が明けてから香典返しと一緒に贈るといいでしょう。もし、本人が亡くなった場合は遺族からお見舞いをお返しする必要があります。お返しを急いでいる人は喪が明ける前に贈ってもマナー違反にはなりません。
お見舞いのお返しに迷ったら消耗品がおすすめ
お見舞いのお返しは「消えもの」が望ましいでしょう。「消えもの」は形に残らないため、病気も残らないという意味があります。お菓子や食品、洗剤などの消耗品がおすすめです。もし、贈る相手のお返しに迷ったらカタログギフトで選んでもらう方法もあります。費用相場にも注意しながら適切なお返しを選ぶようにしましょう。
さいごに
「消えもの」ギフトで最近人気が出てきているのは「お肉ギフト」です。お肉が苦手な人は少なく、家族で楽しく食事ができますし、自分ではなかなか高級なお肉を買うことも少ないというのもあると思います。
高品質な和牛から、銘店の味をご自宅で楽しめるお料理ギフトまで。長寿祝いのお祝いを選ぶ際は、ぜひヤザワミートオンラインをご利用いただければ幸いです。