センマイは牛ホルモンの中でも希少性が高い部位です。
牛から少量しか取れないセンマイですが、以下のような疑問をもつ方も。
「センマイはどこの部位?」
「センマイの食感はどうなの?」
「他のホルモンとの違いは?」
センマイは見た目の黒っぽさが特徴ですが、実際にどんな味なのか気になる方も多いようです。
そこで本記事では、センマイの部位の特徴からおすすめの食べ方について紹介していきます。また、センマイの食感や味を知ることで食べたくなるかもしれません。
目次
センマイはどこの部位?
センマイは牛の第三胃袋にある部位で、黒っぽい見た目が特徴のホルモンです。
何枚ものヒダがあることから「千枚(センマイ)」と呼ばれています。
ちなみに、センマイの胃袋の入口付近に「センマイコブ」として知られている超希少部位があります。
センマイコブは超肉厚で甘みがあり、肉々しくコリコリとした食感が特徴です。
牛一頭から100gも取れないような幻の部位として知られています。
センマイの栄養素
センマイはホルモンのなかでも低カロリーで、女性に嬉しい鉄分やコラーゲンを豊富に含んでいます。
また、神経や血液細胞を健康に保つビタミンB12が含まれているため、貧血に悩む方におすすめです。
センマイの食感を楽しみながら、カロリーを気にすることなく食べられるホルモンとしても人気です。
センマイの食感・味は?
特徴的な見た目をもつセンマイの食感や味が気になる方も多いでしょう。
食感はコリコリしており、味はさっぱりとしているので、脂が苦手な方でも食べやすいホルモンです。
センマイを食べるときは、湯引きすると臭みが気にならなくなるので、下処理はしっかりしましょう。
センマイのおすすめの食べ方
センマイのヒダの部分は歯切れが良いため、細切りにしてセンマイ刺しにすると美味しく食べられます。ポン酢や辛子酢味噌で食べても相性が良く、お酒のつまみとしてよく合います。
また、もつ鍋として食べても美味しいので、鍋料理にも最適です。さらに、根元の部分は肉厚で弾力があるので、焼くとジューシーな食感になります。
他のホルモンとの違い
さっぱりとした味のセンマイと他のホルモンとはどのような違いがあるのでしょうか?
次は、センマイと他のホルモンとの違いについて紹介していきます。
ハチノス
ハチノスは名前のとおり「ハチの巣」のような凹凸が特徴の部位です。
牛の第二胃にあるホルモンで、丁寧に処理すると白色のハチノスが現れます。
牛の4つの胃のなかでは比較的あっさりとしており、歯ごたえのある食感が特徴です。 ハチノスは焼肉はもちろん、スープなどの煮込み料理としても食べられます。
ギアラ
ギアラは牛の第四胃にある部位で、表面にツヤのある赤みがかかっていることから「赤センマイ」とも呼ばれています。
ギアラの由来は、米軍基地の労働者が報酬の代わりにもらっていたことから英語の「ギャランティー」からという説があるようです。
焼肉として食べることがおすすめで、噛めば噛むほど甘みのある脂の濃厚な味わいが楽しめます。
ヤン
ヤンは第二胃のハチノスと第三胃のセンマイとのつなぎ目にある部位です。
食感はアワビに似ており、弾力のある嚙みごたえと脂の旨みが特徴で、切り込みを入れるとより食べやすくなります。
また、ヤンは牛一頭から100gも取れないような超希少部位で、あまりお目にかかれないホルモンです。
焼くときは全体的にじっくりと火を通し、表面が黄金色になったときが食べ頃です。
牛の品種は国産牛がおすすめ
センマイといっても、外国産や国産牛など牛の品種によっては味や食感が異なります。
美味しいセンマイを食べるなら国産牛がおすすめです。
外国産の場合は、牛に与えている飼料が産地によって異なるため、香りや味も違います。
国産牛センマイは通販でも販売されており、わざわざスーパーマーケットや精肉店まで足を運ぶ必要がありません。
センマイが気になる方は、この機会に好きな食べ方で食べてみてください。
さいごに
今回は、食感はコリコリしており、味はさっぱりとしているので、脂が苦手な方でも食べやすいホルモン、センマイについてご紹介しました。ぜひ食べてみてください。
ひとくちにセンマイなどの話をしても、輸入牛肉と黒毛和牛とではまったく違ってきますし、買い付けの目利きやその生産者のポリシーによっても異なってきます。美味しい牛肉は、効率ばかり求めてもつくれるものではありません。
より美味しいお肉を届けたいという強い想いを大切にし、ひたすら味にこだわりお客様にお届けすることを心がけています。センマイについて知っていただくとともに、私どもヤザワミートという精肉卸のことも知っていただければ幸いです。